キャットフードの原材料(大麦)

「グルテンフリー」という言葉を最近よく耳にします。グルテンフリーとは、小麦などに含まれる「グルテン」を使用しない食品ことです。「穀物不使用」とも言われ、キャットフードにもグルテンフリーのものが販売されています。

しかし、穀物の全てが悪いというものではありません。グルテンを含んでいない穀物もあります。同じ麦の仲間でも「大麦」には小麦のようにグルテンが含まれていません。その証拠に大麦を使ってパンを焼いてもパンは上手く膨らみません。パンが焼いて膨らむのは、小麦粉のグルテンの粘り気と弾力でパン生地が上手にできるからです。

グルテンを含まない大麦は、小麦のようなアレルギーにつながる可能性も少なくなります。また、小麦には食物繊維が多く含まれています。日本食品成分表(2010)では、大麦に含まれる食物繊維は精白米の約20倍になっています。さらに注目すべきなのが、「水溶性」の食物繊維が100g中に6.0gあり、「不溶性」の食物繊維が3.6gと圧倒的に多くなっているところです。

不溶性の食物繊維は、腸内の不要な物を取り除く働きがありますが、不溶性の食物繊維ばかり摂取していると腸に溜まりかえって便秘の原因にもあります。これを予防してくれるのが水溶性の食物繊維です。便を柔らかくして排泄しやすくするのです。また、水溶性の食物繊維は善玉菌のエサにもなり、腸内環境を整える効果もあるのです。

猫は糖尿病になりやすい傾向があります。大麦には糖の吸収を緩やかにする働きがあります。そのため急な血糖の上昇を抑制します。また、継続的に大麦を摂取していると血中のコレステロールが下がることも報告されています。これは大麦に含まれるβグルカンに血中コレステロールを下げたり血糖値を上げない働きがあることが理由にあげられます。愛猫のメタボ対策にも大麦は期待できますね。

穀物と言っても、小麦と大麦では大きな差があります。穀物の全てがネコちゃんの健康を害するものではありません。この違いをきちんと理解して、愛猫に合ったキャットフードを選ぶことが大切です。